壁裏の臭気

 アパートオーナー様からのご依頼。
退去者がペットを飼っていた為、その臭いを消すために、クロスを剥いだところで芳香剤系の消臭剤を撒き、その上にクロスを貼ったものの芳香剤の匂いが染み出て困っているとのことで消臭のご依頼。
芳香剤は匂いを付けることで嫌な臭いをマスキングする為、香水と同じでなかなか厄介です。
しかもクロスの裏の石膏ボードが臭気源。
オーナー様には1回の消臭施工では完全には消えない旨、クロスを剥がしての施工でないと完全には消えない旨はお話し、ご納得の上で施工開始しました。
何とかして差し上げたいが、相当量撒かれたと思いかなり臭いがきつい。
クンクンクンクン臭いを確認する。壁の四方のうち二方がだいぶ臭う。床もだいぶ臭う。
取り敢えず、床に散布された芳香剤を剥離する。剥離後に残った臭いを熱入れ、アルコール拭き。フローリングのつなぎ目に食い込む臭いもしっかりブラッシングして掻き出す。
最後に消臭剤で拭き上げてほぼ臭いは無くなった。
問題の壁。如何せんクロスの内側に芳香剤が散布されている為臭いを取るのはかなり厄介。
クロスの下の臭気を揮発させるためしばらく風を当て乾燥換気。
スチームやアルコールを使用しクロス表面を拭き上げる。
乾燥後臭いを確認するとほとんど感じなくなりこれなら大丈夫なレベルに落ち着き終了。
 数日後、オーナー様からご連絡があり、 翌日は臭いは全く感じなかったが3日位で臭いが再発してきたとのことで再度施工。
確かに、以前ほどではないがまだまだ臭う。
前回の作業を繰り返しだいぶ軽減されたがまだ臭う。
3時間ほど、消臭剤を撒き乾燥。
スポット的に臭いの強い所は再度同じ工程を繰り返す。
続いてオゾン脱臭を試みるも今回は全くオゾンは効果なし。
やはり完全に臭いを取ることが厳しいと判断し、それならせめて早めに臭いを軽減する方法をとることとした。
植物系のコート剤を散布。
このコート剤は、天然の芳香剤臭は効きませんが、芳香剤臭も含め、半年ほど臭いを分解し続ける効果があり、臭いの軽減を促進します。
 作業終了時点では、元々を10とすれば3位の残臭気。
後は、換気とコート剤効果により臭いは薄くなっていくはずですが、なかなか厳しい現場でした。

2018年07月06日